はじめに
「うつ病」と、医師からの診断を受けた方は、様々なことが一度に頭の中をぐるぐる回ることでしょう。
しかし、今まで、自身が感じてきた「なんだかおかしい」と思う不調が病気だと診断され、
ホッとする方も多いのではないでしょうか。
私の場合そうでした。
家族に報告すると少し戸惑っていましたが、当の本人は、病名がつき落ち着いていました。
うつ病と診断されるまで、「自分は怠けているのでは?」とか「精神的に弱いからなのか?」など、色々と自分を責めていた気持ちや、周囲も「なぜ一日寝ているのか?」とか、「一体どうしたんだろう?」と心配していたことでしょう。
それが、病気だとわかると本人はやはり、ホッとするのでしょう。
そして、次に考えるのがその病気のこと、治療法や期間、治るのかどうかなどです。
うつ病は自分だけでは治せません。医師や周囲の方の協力と適切な服薬、休息が必要です。
この記事では、うつ病と診断されたあなたやそのご家族が今後どのような治療生活を送ったらよいのか、実際の私の経験をもとにアドバイスしていきます。
うつ病になったら、まずするべきこと
まずは、担当の医師から病気のことをよく聞きましょう。その時、ご家族など身近な方に付き添ってもらい一緒に聞いてもらうと今後の治療にとても専念しやすくなります。
身近な方も医師からの説明を受けることで、うつ病を正しく理解し、治療の協力をしやすくなります。
うつ病になった本人が、辛いときに「うつ病とはこういう病気だよ。」と説明するのはとても大変なことです。
また、うつ病など心の病気に関して、間違った理解や偏見、イメージなども残念ですが、少なからずあります。
あなたの身近な信頼のおける方が付き添ってくれるのであれば、是非病院に一緒に行ってもらい、医師からのきちんとした説明を聞いてもらいましょう。
周囲の方に協力してもらい、みんなで病気を治していくという考えが、今後のあなたの治療生活に大きく役立つことでしょう。

うつ病の薬物療法について
うつ病には、「抗うつ薬」という種類の薬が有効であると考えられています。
もともと自分が持っているセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が有効に機能するようサポートするのが、抗うつ剤の役割です。
抗うつ薬は即効性のある薬ではないので、効果が出てくるまでに少し時間がかかります。
すぐに効果が現れないからと服薬を中断してしまう方もいるようですが、主治医の指示に沿って一定期間継続することが大切です。
副作用として、眠気・胃腸症状などを自覚することがあります。服薬を開始して1週間ほどで感じやすく、徐々に軽減することがほとんどです。
もし、副作用がつらい時には医師に相談してください。
睡眠導入剤や抗不安薬(精神安定剤)なども併用されることは珍しくありません。これらの薬物は抗うつ薬と違って即効性がありますので、服用後から効果が現れます。
「回復期」の途中で自分は元気になったと感じ、自己判断で薬を止めてしまう方が珍しくありません。その結果せっかく寛解まで来たのに再発してしまうことがあります。
薬を減らしていくタイミングは主治医によく相談することが大切です。
一部、「うつ病に薬はあまりよくない。」などと言われる方もいますが、やはりイメージでそう感じているのでしょう。
心の病気には「イメージ」が付きまといます。先程話したように、付き添いの方にも薬物療法のことを医師からきちんと説明してもらいましょう。

原因はとりあえず後回し
うつ病になってしまったら、「なにが原因」かも考えますよね。
たしかに病気の原因は誰でも知りたいことですし、知っておかなければいけません。
しかし、うつ病と診断され、治療を始めたばかりの頃は原因探しはしないほうがいいでしょう。
原因が分かれば何か変わるかも。と思いがちですが、まずは休養が必要です。
ゆっくりと休養し、薬の作用などを見守りましょう。
急いで原因探しをして、余計にストレスがかかることが多くあります。とりあえず後回しにして、今の治療に専念しましょう。
担当の医師からなにかそういう話があれば、その時に対応すればいいでしょう。
うつ病治療期間中の過ごし方
うつ病の治療の期間は「急性期」、「回復期」、「再発予防期」と大きく3つの期間に分かれています。
急性期に一番重要なのが休養、回復期は薬物療法、再発予防期は精神療法・カウンセリングとなります。
急性期
まずは、十分に休養しましょう。この期間は生活リズムより休養することが一番重要です。
今までのストレス・不安などを落ち着かせるため「今までよく耐えた!」「ゆっくり休もう!」と自分を褒めてあげてください。
回復期
休養と薬物療法の効果が表れ気持ちも楽になってきますが、自分の判断で薬を減らしたり中断するのはやめましょう。継続して服薬することが大切です。
気持ちも体も楽になってきたら、徐々に生活リズムを整えましょう。
再発予防期
この頃になると、普通の日常生活ができます。精神療法やカウンセリングで自身の思考パターンを見つめなおし、解決の糸口を見つけましょう。
「お医者さんの快夢まくら」

家族や周囲へ 自分を理解してもらいましょう
病気への周囲の理解も必要ですが、自分自身を理解してもらえると、あなたも周囲も楽になります。
周囲も病気の症状がわかっても、あなたの考えがわからないと、「どう接していいかわからない」となってしまいがちです。
お互いが協力するためには、よく理解し合うことです。
私も経験しましたが、すれ違いがお互いのストレスを溜めてしまうこともあります。
大変ですが、「自分はこうしてほしい」「自分はこうしたい」などを伝えることも大切です。
うつ病治療中に、自分の考えを整理して相手に上手く伝えるのは非常に難しいことですが、
これは後のあなたの人生で役に立ってきます。
客観的に自分を見る力、そして周囲に自分の意見を伝える力が身に付きます。
私もつらい時期に家族や医師に自分の考えや症状などを、上手く伝えるのに苦労しましたが、今となっては良い経験になったと思っています。
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まとめ
いかがでしたか?
私の経験をもとにアドバイスできることを紹介しました。
お辛い時期ですが、ゆっくり休んで周囲の協力を得ながら、あなたのペースで徐々に回復していけば良いと思います。
その先のあなたの人生は、以前よりきっと充実するはずです。
あなたの明るい未来を心より願っております。
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