はじめに
現在、私はカウンセラーとして活動していますが、その前は会社員でした。
家族のうつ病を看病し、自身もうつ病を経験しました。
うつ病は本人もつらいですが、支える家族もつらい思いをする病気です。
そんな経験から
この記事では、うつ病患者さんのご家族に向けて、家族が共倒れにならないために知ってもらいたいことをご紹介いたします。
家族に向けた情報が少ない
患者さん本人や家族に向けた情報はたくさんありますが、支える家族のケアについての情報は多いとは言えません。
「うつ病とは」、「うつ病の人に言ってはいけないこと」、」「家族がしてあげられること」などなど。
もちろん患者さん本人への情報が多いのは当たり前ですが、
うつ病患者と共に生活する人の負担やストレスもかなりのものです。
うつ病を発症したばかりのころ、家族は病気が早く治るように病気の情報や治療法、接し方など一生懸命インプットすることでしょう。
そして、大切な家族が一日でも早く良くなるように努力し、どうしても患者さん中心の生活になりがちです。
しかし、治療が長期化すると家族の負担やストレスも溜まっていきます。
それが続くとお互いに良くない状態に陥ってしまうのです。
それを防ぐためには、自身のケアを大切にしましょう。

ストレスは溜めずに、患者の担当医師に相談してみる
これは病院や先生によりますが、患者に内緒で相談できるところもあります。
患者の状態をよく知っている医師に相談するのも、大切です。
看護生活ではたくさんのストレスが家族にもかかるということを医師は知っています。
医師も家族から普段の患者の様子を聞ける良い機会です。一度相談してみるのもいいでしょう。
家族診療ということで、保険が利くところと、利かないところがあります。
通院している病院に一度問い合わせてみたほうがよいでしょう。

共依存に気をつける
共依存という言葉をご存知ですか?
共依存とは、簡単に言うと、患者が支える人に依存してしまい、支える人も患者のケアに依存してしまうことです。
支える人が「患者をケアすることに自分自身の価値」を見出してしまい、結果としてその生活・人間関係が持続してしまうのです。
知らないうちに共依存の関係になってしまうと、治療生活が延々と長引くだけでなく、その生活を求めてしまう状態になってしまいます。
これは、うつ病家族にも起こりうる危険なものです。
一度、ご自身の生活を振り返ってみましょう。

自分ができる範囲以外は無理に手助けしない
私に相談してくださる方々には、常に話していることですが、
「自分を最優先してください。」と言っています。
自分を犠牲にして何かをすることは、美学かもしれませんが、誰かのために何かをするときは、自分に余裕があるときではないと何かしらの不具合が出ます。
うつ病患者の家族は仕事や育児、家事をしながら患者さんの様子を見ます。
自分の時間が少なくなることも多いです。
そんな忙しい毎日で疲労とストレスが溜まり、患者さんに対して、○○してあげたのに!いつも○○してあげているのに!という感情が爆発してしまうと、お互いの関係まで悪くなってしまいます。
やはり、一人の人間が一日のうちにできることは限られています。
まずは、自身が普段の生活を送れることを大前提とし、家族は自分の生活を優先することです。
患者さんに対する看病もその範囲で行うことを心がけましょう。
家庭が普段通りの生活を送っていることが、患者さんにとっても安心できる場となります。
自分の身を削っても、すぐに結果として患者さんの病気が治るわけではありません。
あなたが健康でいることが、患者さんの病気の回復につながります。
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相談できる人を、必ず見つけましょう。
うつ病や、それ以外の長期治療を必要とする病気は患者さんとその家族が世間から孤立してしまいがちです。
やはり家庭のなかで起こることなどは気づいてもらいにくいものです。
第3者に状況を知ってもらうことは非常に大切です。
患者の様子や、家庭の様子、あなた自身の気持ちなど。話をきいてもらえる人を近くに見つけましょう。
先ほど少し話しましたが、患者の担当医師にも家庭の様子を話すのも大事ですが、自分自身のことを、正直にゆっくりと話せる人がいるのといないのでは大違いです。
友人や親、カウンセラーなど、自分のストレスや気持ちを吐き出すことができる相手を見つけましょう。
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まとめ
いかがでしたか?
家族のうつ病を治すことも大事ですが、共倒れしてしまっては何の意味もありません。
支える家族が元気で健康であってこそ、患者さんも安心して治療に専念できます。
人間は一生懸命になればなるほど周囲が見えなくなりがちです。
一歩引いて、もう一度ご自分の生活を見直してみるのもいいですよ。
うつ病患者さんやご家族に明るい未来が訪れることを、心から願っております。

うつ病家族のまとめ記事です。↓
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